本稿には、2021年に実施された統計検定1級『医薬生物学』 問3の自作解答案を掲載しています。なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。
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- この答案は、あくまでも筆者が自作したものであり、公式なものではありません。正式な答案については、公式問題集をご参照ください。
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〔1〕オッズ比の信頼区間の算出
オッズ比の推定値は、
対数オッズ比の推定量の分散は、
対数オッズ比の推定量は漸近的に、
したがって、標準化した値を
とすると、
95%信頼区間 は、
各値を代入すると、
付表5 より、
〔2〕独立性の検定統計量の導出
[2-1]積二項尤度は、
[2-2]対数尤度関数は、
スコア関数は、
帰無仮説 の元では、
尤度方程式 を解くと、帰無仮説のもとでの最尤推定量は、
[2-3] は帰無仮説のもとで
二項分布の期待値と分散の公式より、
これを で置き換えると、
同様に、
[2-4]
この分散を取ると、
表3の数値を代入すると、
したがって、検定統計量は、
この検定統計量は、自由度1の 分布に従い、 より、
なので、5%水準で有意ではない。
〔3〕Cochran検定統計量の導出
問題で与えられた帰無仮説 は、第 層目においては、
と同値である。
[3-1]二項分布の正規近似により、漸近的に、
線形変換の性質により、
分散の推定量を代入すると、
[3-2]正規分布の再生性により、 が互いに独立であるとすると、 は、
よって、
したがって、Cochran検定統計量は、これを2乗して、
これは、自由度1の 分布に従う。
〔4〕層調整済み解析の実施
表5の各数値を代入すると、
より、 なので、5%水準で有意である。これは、〔2〕の結果と異なっているが、これは、男性は既存治療に割り当てられる確率が高く、女性は新規治療に割り当てられる確率が高いなど、交絡が発生していたためであり、交絡因子の影響が取り除かれた結果であると考えられる。
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