統計検定 1級 2024年 医薬生物学 問5 重回帰分析

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【A000】生物統計学 【D000】統計検定 過去問

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本稿には、2024年に実施された統計検定1級『医薬生物学』 問5の自作解答案を掲載しています。なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。

  • 統計検定の問題の使用に関する規約により禁止されているため、問題文は掲載することができません。公式サイトで公開されているものなどをご参照ください。
  • この答案は、あくまでも筆者が自作したものであり、公式なものではありません。正式な答案については、公式問題集をご参照ください。
  • 計算ミスや誤字・脱字などがありましたら、コメントなどでご指摘いただければ大変助かります。
  • スマートフォンやタブレット端末でご覧の際、数式が見切れている場合は、横にスクロールすることができます。

〔1〕重回帰モデルにおけるパラメータの推定

相関係数について、 0r12<10<1r1221 したがって、逆行列が存在することから、逆行列の公式より、 (1r12r121)1=11r122(1r12r121) この逆行列を与えられた正規方程式の左からかけると、 (b1b2)=11r122(1r12r121)(ry1ry2)=11r122(ry1r12ry2r12ry1+ry2) 問題文で与えられた数値を代入すると、 (b1b2)=110.25(0.600.50.6+0)=43(0.60.3)=(0.80.4)

〔2〕重回帰式と単回帰式のパラメータの関係①

〔1〕での検討より、 b1=ry1r12ry21r122 相関係数の性質や与えられた条件から、 0r12<1,0<1r1221,0<ry1 与えられた関係式が成り立つとき、 ry1<ry1r12ry21r122ry1(1r122)<ry1r12ry2ry1ry1r122<ry1r12ry2ry1r12<ry2ry2ry1<r12

〔3〕重回帰式と単回帰式のパラメータの関係②

〔1〕での検討より、 b2=ry2r12ry11r122 相関係数の性質や与えられた条件から、 0r12<1,0<1r1221,0<ry1,0ry2 与えられた関係式が成り立つとき、 ry2r12ry11r122<0ry2r12ry1<0ry2<r12ry1ry2ry1<r12

〔4〕予測値の分散、予測値と観測値との共分散

問題文の条件より、 E(x1)=E(x2)=E(y)=0V(x1)=V(x2)=V(y)=1 相関係数の定義式から、確率変数どうしの共分散を求めると、 Cov(X,Y)V(X)V(Y)=ρxyCov(X,Y)=ρxyV(X)V(Y) したがって、 Cov(x1,x2)=0.511=0.5Cov(x1,y)=0.611=0.6Cov(x2,y)=011=0 また、共分散の公式より、 Cov(X,Y)=E(XY)E(X)E(Y)E(XY)=Cov(X,Y)+E(X)E(Y) したがって、 E(x1x2)=0.5+00=0.5E(x1y)=0.6+00=0.6E(x2y)=0+00=0

分散の性質と共分散の性質より、 V(y^)=V(0.8x10.4x2)=0.82V(x1)+0.42V(x2)+2Cov(0.8x1,0.4x2)=0.641+0.161+20.8(0.4)Cov(x1,x2)=0.80.640.5=0.48

共分散の公式より、 Cov(y,y^)=E[(0.8x10.4x2)y]E(y)E(y^)=0.8E(x1y)0.4E(x2y)0=0.80.60.40=0.48

〔5〕決定係数

相関係数の定義より、予測値と観測値との相関係数は、 ρy^y=Cov(y,y^)V(y)V(y^)=0.4810.48=0.48 決定係数の定義より、 R22=ρy^y2=0.482=0.48

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大学時代に読書の面白さに気づいて以来、読書や勉強を通じて、興味をもったことや新しいことを学ぶことが生きる原動力。そんな人間が、その時々に学んだことを備忘録兼人生の軌跡として記録しているブログです。

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