本稿には、2019年に実施された統計検定1級『統計数理』 問3の自作解答案を掲載しています。なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。
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- この答案は、あくまでも筆者が自作したものであり、公式なものではありません。正式な答案については、公式問題集をご参照ください。
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〔1〕十分統計量であることの証明
本問において、確率変数 は
同時確率密度関数 を求めると、
ここで、この同時確率密度関数は、 において単調減少な関数であり、論理的に、
という制約があるため、
実際には、
フィッシャー・ネイマンの因子分解定理
において、以下のように考えると、
フィッシャー・ネイマンの因子分解定理によって、 はパラメータ に関する十分統計量である。
〔2〕連続一様分布の最大値の分布
連続一様分布 の累積分布関数は、
最大値が 以下となるとき、すべての が 以下となるので、最大値の分布関数は、
すべての確率変数は互いに独立であるため、この確率は、
累積分布関数と確率密度関数の関係 より、
〔3〕最大値が与えられたときの条件付き同時分布
例えば、 が最大値を取るとすると、 が与えられたときの条件付き同時確率密度関数は、
最大値を取る確率変数の選び方が 通りなので、条件付き確率の定義式より、
〔4〕最大値の期待値と不偏推定量
期待値の定義式 より、
不偏推定量を として、両辺の期待値を取ると、
したがって、
〔5〕完備十分統計量の定義①
期待値の定義式 より、
この積分値を の関数 とみると、
1階微分を求めると、
すべての において、 となるためには、 は定数関数である必要がある。すなわち、
ここで、 であるから、
〔6〕完備十分統計量の定義②
〔4〕以外の不偏推定量を とすると、
ここで、 はどちらも不偏推定量なので、
ここで、以下のように2つの不偏推定量を の関数と考えると、
〔5〕の結果より、恒等的に であるので、
したがって、 の関数である の不偏推定量としては、 は唯一の不偏推定量である。
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