統計検定 1級 2016年 医薬生物学 問5 正規分布からの母平均の差に関する問題

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【2023年1月2週】 【A000】生物統計学 【D000】統計検定 過去問

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本稿には、2016年に実施された統計検定1級『医薬生物学』 問5の自作解答案を掲載しています。なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。

  • 著作権の関係上、問題文は、掲載することができません。申し訳ありませんが、閲覧者のみなさまでご用意いただければ幸いです。
  • この答案は、あくまでも筆者が自作したものであり、公式なものではありません。正式な答案については、公式問題集をご参照ください。
  • 計算ミスや誤字・脱字などがありましたら、コメントなどでご指摘いただければ大変助かります。
  • スマートフォンやタブレット端末でご覧の際、数式が見切れている場合は、横にスクロールすることができます。

〔1〕正規分布の母平均の信頼区間(母分散が未知)

母分散が未知の場合、正規分布の母平均の信頼区間は、 Y¯synt0.5α(n1)μBY¯+synt0.5α(n1)201015t0.025(14)μB20+1015t0.025(14)202.141015μB20+2.14101514.46μB25.54

〔2〕正規分布の母平均の差の信頼区間と検定

本問の場合、標本統合不偏分散を s2=(n1)sX2+(m1)sY2n+m2=1482+1410228=82 とするとき、 (i)対応のない t検定の実施
帰無仮説のもとでの検定統計量は、 t0=X¯Y¯s1n+1m=15(2720)8222.117 棄却域と検定関数は、 φ(θ;x,y)={t0.025(28)t0t0.025(28)0:Hold H0t0t0.025(28)ort0.025(28)t01:Reject H0 t0.025(28)=2.048<t0 したがって、有意水準5%で帰無仮説は棄却される。
(ii)信頼区間の算出
母平均の差 μd=μXμY95% 信頼区間は、
(X¯Y¯)s1n+1mt0.5α(n+m2)μd(X¯Y¯)+s1n+1mt0.5α(n+m2)(2720)151642.048μd(2720)+151642.0480.23μd13.77

〔3〕信頼区間の重なりと検定結果の関係に関する条件

問題文の条件における、処置Aと処置Bの母平均に関する一般的な95%信頼区間は、それぞれ、 x¯snt0.025(n1)μAx¯+snt0.025(n1)y¯snt0.025(n1)μBy¯+snt0.025(n1)

(I)信頼区間の重なりがないとき
(i)y¯<x¯ の場合 y¯+snt0.025(n1)x¯snt0.025(n1)2snt0.025(n1)x¯y¯(1)t0.025(n1)n(x¯y¯)2s (ii)x¯<y¯ の場合 x¯+snt0.025(n1)y¯snt0.025(n1)x¯y¯2snt0.025(n1)(2)n(x¯y¯)2st0.025(n1) いっぽう、2標本両側 t検定における検定統計量は、 t=n(x¯y¯)2s (i)y¯<x¯ の場合 (3)t0.025(2n2)t (ii)x¯<y¯ の場合 (4)tt0.025(2n2) のときに、帰無仮説は棄却される。 ここで、 t0.025(2n2)<t0.025(n1)t0.025(n1)<t0.025(2n2) (i)y¯<x¯ の場合 n(x¯y¯)2sn(x¯y¯)2s したがって、信頼区間の重なりがなく、帰無仮説が棄却されるとき、式 (1),(3) より、 t0.025(n1)n(x¯y¯)2st0.025(2n2)n(x¯y¯)2st0.025(2n2)<t0.025(n1)n(x¯y¯)2sn(x¯y¯)2s (ii)x¯<y¯ の場合 n(x¯y¯)2sn(x¯y¯)2s(2),(4) より、 n(x¯y¯)2st0.025(n1)n(x¯y¯)2st0.025(2n2)n(x¯y¯)2sn(x¯y¯)2st0.025(n1)<t0.025(2n2) これらは、どちらの場合も、両側検定の検定統計量が必ず棄却域に入っていることになるので、信頼区間の重なりがないとき、2標本両側 t検定は有意になるといえる。

(II)信頼区間の重なりがあるとき
(i)y¯<x¯ の場合 x¯snt0.025(n1)y¯+snt0.025(n1)x¯y¯2snt0.025(n1) 信頼区間の重なり幅は、 R=y¯+snt0.025(n1){x¯snt0.025(n1)}=2snt0.025(n1)(x¯y¯) この式を変形すると、 2snt0.025(n1)R=x¯y¯n2s{2snt0.025(n1)R}=n(x¯y¯)2s=t(3) のとき、帰無仮説が棄却されるので、 t0.025(2n2)2t0.025(n1)n2sRRsn{2t0.025(n1)2t0.025(2n2)} このとき、帰無仮説が棄却され、母平均の差の検定は有意となる。

(ii)x¯<y¯ の場合 y¯snt0.025(n1)x¯+snt0.025(n1)2snt0.025(n1)x¯y¯ 信頼区間の重なり幅は、 R=x¯+snt0.025(n1){y¯snt0.025(n1)}=2snt0.025(n1)+(x¯y¯) この式を変形すると、 R2snt0.025(n1)=x¯y¯n2s{R2snt0.025(n1)}=n(x¯y¯)2s=t(4) のとき、帰無仮説が棄却されるので、 n2s{R2snt0.025(n1)}t0.025(2n2)Rsn{2t0.025(n1)2t0.025(2n2)} このとき、帰無仮説が棄却され、母平均の差の検定は有意となる。

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大学時代に読書の面白さに気づいて以来、読書や勉強を通じて、興味をもったことや新しいことを学ぶことが生きる原動力。そんな人間が、その時々に学んだことを備忘録兼人生の軌跡として記録しているブログです。

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