統計検定 1級 2018年 医薬生物学 問3 検査精度とROC曲線

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【2023年1月4週】 【A000】生物統計学 【D000】統計検定 過去問

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本稿には、2018年に実施された統計検定1級『医薬生物学』 問3の自作解答案を掲載しています。なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。

  • 著作権の関係上、問題文は、掲載することができません。申し訳ありませんが、閲覧者のみなさまでご用意いただければ幸いです。
  • この答案は、あくまでも筆者が自作したものであり、公式なものではありません。正式な答案については、公式問題集をご参照ください。
  • 本記事は、〔3〕までの解答案となります。
  • 計算ミスや誤字・脱字などがありましたら、コメントなどでご指摘いただければ大変助かります。
  • スマートフォンやタブレット端末でご覧の際、数式が見切れている場合は、横にスクロールすることができます。

〔1〕真陽性率と偽陽性率の算出

真の罹患状況と予測値から判断した検査結果の関係を表した2×2分割表を作成すると、以下のようになる。

表1 罹患状況と検査結果
陽性
0.5X
陰性
X<0.5
合計
罹患あり 5 3 8
罹患なし 3 5 8
合計 8 8 16

真陽性率の定義(罹患ありの中で、検査が陽性になる確率)より、 Sen=58 また、特異度の定義(罹患なしの中で、検査が陰性になる確率)より、 Spe=58 したがって、偽陽性率は、 FP=158=38

〔2〕ROC曲線の作成

疾病に罹患していると判断するカットオフ値と真陽性、偽陰性、偽陽性、真陰性の関係を調べると以下のようになる。

表2 カットオフ値と真陽性、偽陰性、偽陽性、真陰性の関係
カットオフ
閾値
真陽性数 偽陰性数 偽陽性数 真陰性数 真陽性
割合
偽陰性
割合
偽陽性
割合
真陰性
割合
0.88 0 8 0 8 0 1 0 1
0.87 1 7 0 8 0.125 0.875 0 1
0.79 2 6 0 8 0.25 0.75 0 1
0.73 2 6 1 7 0.25 0.75 0.125 0.875
0.68 2 6 2 6 0.25 0.75 0.25 0.75
0.66 3 5 2 6 0.375 0.625 0.25 0.75
0.61 4 4 2 6 0.5 0.5 0.25 0.75
0.57 4 4 3 5 0.5 0.5 0.375 0.625
0.51 5 3 3 5 0.625 0.375 0.375 0.625
0.43 6 2 3 5 0.75 0.25 0.375 0.625
0.38 7 1 3 5 0.875 0.125 0.375 0.625
0.35 8 0 3 5 1 0 0.375 0.625
0.31 8 0 4 4 1 0 0.5 0.5
0.30 8 0 5 3 1 0 0.625 0.375
0.28 8 0 6 2 1 0 0.75 0.25
0.27 8 0 7 1 1 0 0.875 0.125
0.24 8 0 8 0 1 0 1 0

これをもとに、ROC曲線を描くと以下のようになる。

本問におけるROC曲線
図1 ROC曲線

〔3〕最良のカットオフ値の選択

真陽性率と偽陽性率の差を最大にするには、真陽性率はなるべく大きな値、偽陽性率はなるべく小さい値である必要がある。この点を考慮すると、 TPFP=10.375 のときに差が最大になることが分かる。 このときのカットオフ値は、 X=0.35 つまり、疾病に罹患している人の中で予測値が最小である被験者番号11以上の値をカットオフ値にするとよい(この問題の場合、この人よりも小さい予測値の人は、すべて罹患していない)。

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大学時代に読書の面白さに気づいて以来、読書や勉強を通じて、興味をもったことや新しいことを学ぶことが生きる原動力。そんな人間が、その時々に学んだことを備忘録兼人生の軌跡として記録しているブログです。

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