統計検定 1級 2017年 医薬生物学 問5 2つの教授法の比較

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【2023年1月3週】 【A000】生物統計学 【D000】統計検定 過去問

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本稿には、2017年に実施された統計検定1級『医薬生物学』 問5の自作解答案を掲載しています。なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。

  • 著作権の関係上、問題文は、掲載することができません。申し訳ありませんが、閲覧者のみなさまでご用意いただければ幸いです。
  • この答案は、あくまでも筆者が自作したものであり、公式なものではありません。正式な答案については、公式問題集をご参照ください。
  • 計算ミスや誤字・脱字などがありましたら、コメントなどでご指摘いただければ大変助かります。
  • スマートフォンやタブレット端末でご覧の際、数式が見切れている場合は、横にスクロールすることができます。

〔1〕方法1でグループAに振り分けられる学生数の期待値と分散

与えられた条件のもとで、グループAに振り分けられた学生の数 X は、 XB(5,12) よって、二項分布の確率関数より、 P(X=3)=5C3(12)3(12)2=54332(12)5=516 二項分布の期待値と分散の公式より、 E(X)=np=512=52V(X)=np(1p)=51212=54

〔2〕方法2でグループAに振り分けられる学生数の期待値と分散

このルールのもとでは、2人目までは必ずAとBに1人ずつ振り分けられる。3番目、4番目、5番目の振り分け結果を (C3,C4,C5) とすると、そのときの Y の値とその確率は以下のようになる。 (A,A,A)P(Y=4)=12×13×14=124(A,B,A)P(Y=3)=12×23×24=424(B,A,A)P(Y=3)=12×23×24=424(B,B,A)P(Y=2)=12×13×34=324(A,A,B)P(Y=3)=12×13×34=324(A,B,B)P(Y=2)=12×23×24=424(B,A,B)P(Y=2)=12×23×24=424(B,B,B)P(Y=1)=12×13×14=124 これより、Y の値とその確率はそれぞれ、 P(Y=4)=124P(Y=3)=324+424+424=1124P(Y=2)=424+424+324=1124P(Y=1)=124 (i)期待値
期待値の定義式 E(Y)=y=yf(y) より、 E(Y)=4124+31124+21124+1124=6024=52 (ii)分散
2乗の期待値の定義式 E(Y2)=y=y2f(y) より、 E(Y2)=16124+91124+41124+1124=16024=203 分散の公式 V(Y)=E(Y2){E(Y)}2 より、 V(Y)=203254=807512=512

〔3〕方法1と方法2の期待値・分散の大小関係

一般の n について、X は、 XB(n,12) 二項分布の期待値と分散の公式より、 E(X)=n2V(X)=n4 Y の分布は左右対称であることから、期待値は取り得る値 1 から n1 の中点であるので E(Y)=1+n12=n2 したがって、 E(X)=E(Y) 方法2は両グループの人数を同じにする方向に学生を割り当てるので、平均値から離れた値を取る確率が方法1よりも小さくなる。したがって、分徴の定義式 V(Y)=y=1n1{yE(Y)}2f(y) より、 E(Y)<E(X)

〔4〕信頼区間の幅の比

グループAに振り分けられた96人の学生のテストの点数を TAi その平均点を T¯A=196i=196TAi とすると、 平均点 T¯A は、正規分布の標本平均の分布であるから、 T¯AN(μA,20296) このとき、真の平均点の95%の信頼区間は、 T¯Az0.0252096μAT¯A+z0.0252096T¯A1.962096μAT¯A+1.962096T¯A4.001μAT¯A+4.001 信頼区間の幅は、 LA=21.9620968.00 同様に、μB の95%の信頼区間の幅は、 LB=21.96201047.69 よって、これらの比は、 LALB=21.962021.962010496=22132212=1312

〔5〕信頼区間の幅にもとづくサンプルサイズの設計

〔4〕の結果より、グループAに振り分けられる学生の数は、 96X 二項分布の正規近似により、漸近的に XN(n2,n4) このとき、 P(96X)0.8P(96n2n2Xn2n2)0.8P(192nnZ)0.8P(z0.2Z)0.8 付表1より、標準正規分布の下側20%点は z0.20.84 なので、 192nn0.840n0.84n192 ここで、n=x2 とおくと、 x20.84x1920 2次方程式の解の公式 x=b±b24ac2a より、 x=0.84±0.84241(192)2=0.42±0.422+192 0x より、 x=0.421+0.4212+19214.283 したがって、 n14.2832204.00 よって、全体の人数は204人以下でなければならない。

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大学時代に読書の面白さに気づいて以来、読書や勉強を通じて、興味をもったことや新しいことを学ぶことが生きる原動力。そんな人間が、その時々に学んだことを備忘録兼人生の軌跡として記録しているブログです。

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