本稿では、数列の収束・発散を紹介しています。
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収束する数列とその極限
一般に、無限数列 において、 が限りなく大きくなっていくとき、第 項 がある一定の値 に限りなく近づいていくならば、数列 は に収束する converge といい、 を数列 の極限値または極限 limit と呼ぶ。
このことを記号で
または
のとき
と表す。
なお、誤解のおそれがないときには、 のときを略して単に とも書く。
これをいいかえると、 が限りなく大きくなるとき、数直線上で点 と点 との距離
がいくらでも小さくなるということを意味している。
すなわち、 であることは
であることと同じである。
このことにもとづいて、数列の収束の定義を厳密なかたちで書くと、次のようになる。
厳密な定義
数列 とある数 に対し、次のことが成り立つとき、数列 は に収束するという。
任意の正の数 に対し、適当に自然数 を取れば、 であるすべての自然数 に対し、
が成り立つ。
発散する数列・振動する数列
収束しない数列はすべて発散する diverge といわれる。一般に、数列 において、 が限りなく大きくなるにつれて が限りなく大きくなるとき、数列 は正の無限大に発散するといい、
または
と表す。
同様に、一般に、数列 において、 が限りなく大きくなるにつれて が負でその絶対値が限りなく大きくなるならば、数列 は負の無限大に発散するといい、
または
と表す。
数列 が収束もせず、正の無限大にも負の無限大にも発散しないとき、その数列は、振動するといわれる。
参考文献
- 松坂 和夫 著. 数学読本 4. 新装版, 岩波書店, 2019, p.637-643
- 松坂 和夫 著. 数学読本 6. 新装版, 岩波書店, 2019, p.1300-1301
- 数列の発散,収束,振動の意味と具体例. 高校数学の美しい物語. 2021-03-07. https://manabitimes.jp/math/1040.
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