本稿では、重積分を紹介しています。
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二重積分の定義
平面の点集合 が有界閉領域、すなわち
は境界をすべて含み、かつ
は原点を中心とする有限な半径 の円内に含まれる
とする
の2変数関数 が有界閉領域 において連続であるとし、 を 個の小領域
に分け、
それらの面積を
とする。
各 内の任意の1点を とし、次の和
をつくる。
この和をリーマン和 Riemann sum という。
を 個の小領域に分ける方法、および、点 の選び方はいろいろある.しかし、分割の仕方を限りなく小さくしていくとき、上の和は小領域の分け方および点 の選び方に無関係な一定の値に近づく。その極限値を の における二重積分 double integral といい、これを
と表す。
二重積分の性質
【定理】
二重積分の性質
Properties of Double Integrals
①定数倍
②和・差
③加法性
が の分割ならば、
④単調性
で常に ならば、
累次積分
が考えている有界閉領域 で連統な関数であるとき、二重積分の計算は次のように、1変数の積分を繰り返して行われる。このような1変数の積分を繰り返す積分を累次積分 iterated integral という。
【定理】
単純な領域における累次積分
Iterated Integral over Simple Domains
右辺の
はそれぞれ
とも書く。
特に、変数分離形 のときは
【定理】
一般の領域における累次積分
Iterated Integral over General Domains
関数 が 上で定義された連続関数で、 上で であるものとする。このとき、曲面 が領域 との間につくる立体の体積 は
と表される。
積分順序の変更
>
関数 の定義されている有界閉領域 が2通りの方法で表されている場合を考える。
①
②
このとき、二重積分は次のように計算できる。
【定理】
積分順序の変更
Changing Order of Integration
参考文献
- 馬場 敬之 著. 微分積分キャンパス・ゼミ. 改訂6, マセマ出版社, 2019, p.200-205
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