ジョン・ラチン(2020)『医薬データのための統計解析』 問題5.4 解答例

公開日: 更新日:

【2022年11月1週】 【A000】生物統計学 【A061】マッチング研究

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本稿は、ジョン・ラチン(2020)『医薬データのための統計解析』の「問題5.4」の自作解答例です。マッチング・コホート研究に対する正確検定に関する問題です。

なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。

  • スマートフォンやタブレット端末でご覧の際、数式が見切れている場合は、横にスクロールすることができます。
  • 曝露(発症)状況を表す右下の添え字は、「0」である場合($n_0,\pi_0$ など)や「2」である場合($n_2,\pi_2$ など)がありますが、どちらも「非曝露群(コントロール群)」を表しています。
  • 著作権の関係上、問題文は、掲載しておりません。上述の参考書をお持ちの方は、お手元にご用意してご覧ください。
  • この解答例は、筆者が自作したものであり、公式なものではありません。あくまでも参考としてご覧いただければ幸いです。

問題5.4.1:正確検定の実施

マッチングペアに関する関連性の検定を行う場合、以下の帰無仮説と対立仮説となる。 \begin{gather} H_0:\pi_{12}=\pi_{21} \quad H_1:\pi_{12} \neq \pi_{21} \end{gather} 不一致応答の総数は、 \begin{gather} M=3+7=10 \end{gather} 両側の正確な $\mathrm{p}$値は、 \begin{align} \mathrm{p}&=2 \cdot {0.5}^{10} \left({}_{10}C_0+{}_{10}C_1+{}_{10}C_2+{}_{10}C_3\right)\\ &=2 \cdot {0.5}^{10} \left(1+10+45+120\right)\\ &=0.344 \end{align} $\blacksquare$

問題5.4.2:検定の実施(正確検定)

条件付きオッズ比の推定公式 ${\mathrm{\widehat{OR}}}_C=\frac{f}{g}$ より、 \begin{gather} {\mathrm{\widehat{OR}}}_C=\frac{3}{7}=0.429 \end{gather} 95%信頼区間については、計算ソフトを必要とするので割愛。 $\blacksquare$

参考文献

  • ジョン・ラチン 著, 宮岡 悦良 監訳, 遠藤 輝, 黒沢 健, 下川 朝有, 寒水 孝司 訳. 医薬データのための統計解析. 共立出版, 2020, p.258-259
  • ジョン・ラチン 著, 宮岡 悦良 監訳, 遠藤 輝, 黒沢 健, 下川 朝有, 寒水 孝司 訳. 医薬データのための統計解析. 共立出版, 2020, p.226-231

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大学時代に読書の面白さに気づいて以来、読書や勉強を通じて、興味をもったことや新しいことを学ぶことが生きる原動力。そんな人間が、その時々に学んだことを備忘録兼人生の軌跡として記録しているブログです。

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