本稿では、サンプルサイズ設計における漸近的な有意水準・検出力・臨床的有意差の関係についての証明を行っています。この関係式により、サンプルサイズ設計の公式や検出力分析の公式が導けるため、非常に重要な関係式とされています。
なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。
- スマートフォンやタブレット端末でご覧の際、数式が見切れている場合は、横にスクロールすることができます。
- 曝露(発症)状況を表す右下の添え字は、「0」である場合(
など)や「2」である場合( など)がありますが、どちらも「非曝露群(コントロール群)」を表しています。 - 漸近的な性質を用いる際は、①中心極限定理が成り立つ、②漸近分散を推定する際に、母数をその一致推定量で置き換えることができるということが成り立つと仮定しています。
【定理】有意水準・検出力・臨床的有意差の関係
【定理】
有意水準・検出力・臨床的有意差の関係
Relationship among Significance Level, Statistical Power and Clinically Significant Difference
関心のある曝露効果の指標とその一致推定量をそれぞれ
①右側仮説
帰無仮説と対立仮説の下での一致推定量の分布を
証明
〔I〕右側仮説
仮定より、帰無仮説のもとで、
同様に、対立仮説のもとで、
【公式】優越性試験における諸公式
【定理】
優越性試験における諸公式
Formulas for Superiority Trials
優越性試験では、帰無仮説と対立仮説をそれぞれ
特に、帰無仮説と対立仮説における分散
証明
特に、帰無仮説と対立仮説における分散
〔1〕サンプルサイズ設計の公式
〔2〕検出力分析の公式
参考文献
- ジョン・ラチン 著, 宮岡 悦良 監訳, 遠藤 輝, 黒沢 健, 下川 朝有, 寒水 孝司 訳. 医薬データのための統計解析. 共立出版, 2020, p.91-96
- 丹後 俊郎, 小西 貞則 編集. 医学統計学の事典 新装版. 朝倉書店, 2018, p.349
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