本稿は、ジョン・ラチン(2020)『医薬データのための統計解析』の「問題5.6」の自作解答例です。多項分布にもとづくマクネマー検定統計量の導出に関する問題です。
なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。
- スマートフォンやタブレット端末でご覧の際、数式が見切れている場合は、横にスクロールすることができます。
- 曝露(発症)状況を表す右下の添え字は、「0」である場合(
など)や「2」である場合( など)がありますが、どちらも「非曝露群(コントロール群)」を表しています。 - 漸近的な性質を用いる際は、①中心極限定理が成り立つ、②漸近分散を推定する際に、母数をその一致推定量で置き換えることができるということが成り立つと仮定しています。
- デルタ法を用いる際、剰余項(2次の項)が漸近的に無視できる(
に確率収束する)と仮定しています。 - 著作権の関係上、問題文は、掲載しておりません。上述の参考書をお持ちの方は、お手元にご用意してご覧ください。
- この解答例は、筆者が自作したものであり、公式なものではありません。あくまでも参考としてご覧いただければ幸いです。
目次[非表示]
問題5.6.1:対立仮説における標本比率の差の分散
確率変数の差の分散の公式
問題5.6.2:帰無仮説における標本比率の差の分散
帰無仮説
問題5.6.3, 問題5.6.4:マクネマー検定統計量
標本比率の差の分散の一致推定量は、
問題5.6.5:対数条件付きオッズ比の漸近分散―四項分布にもとづく考え方
多項分布の周辺分布であることから、
問題5.6.6:対数母集団平均相対リスクの漸近分散―四項分布にもとづく考え方
多項分布の周辺分布であることから、
参考文献
- ジョン・ラチン 著, 宮岡 悦良 監訳, 遠藤 輝, 黒沢 健, 下川 朝有, 寒水 孝司 訳. 医薬データのための統計解析. 共立出版, 2020, p.259
- ジョン・ラチン 著, 宮岡 悦良 監訳, 遠藤 輝, 黒沢 健, 下川 朝有, 寒水 孝司 訳. 医薬データのための統計解析. 共立出版, 2020, p.227-232
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