本稿では、ペア・マッチングされたデータには、データ内での相関があることを証明しています。この命題により、データ間の独立性を仮定する解析方法の妥当性が損なわれるため、マッチングされたデータについては、特別な解析方法が必要となります。
なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。
- スマートフォンやタブレット端末でご覧の際、数式が見切れている場合は、横にスクロールすることができます。
- 曝露(発症)状況を表す右下の添え字は、「0」である場合(
など)や「2」である場合( など)がありますが、どちらも「非曝露群(コントロール群)」を表しています。
目次[非表示]
前提条件①:二値応答の場合
各ペアの曝露者と非曝露者は、ある連続な共変量
仮定①
仮定②
仮定③
【命題】マッチングされたペア内での相関① 二値応答の場合
【命題】
マッチングされたペア内での相関① 二値応答の場合
Correlation between Matched Pair Data for Dichotomous Response
先述の条件下において、ペア内の応答
導出法:全共分散の法則・全分散の法則を使用する方法
[1]ペア内の共分散
全共分散の法則より、
[2]応答値の分散
全分散の法則
[3]ペア内の相関係数
相関係数の定義式より、
前提条件②:連続値応答の場合
各ペアの曝露者と非曝露者は、ある連続な共変量
仮定①
仮定②
仮定③
誤差項
仮定④
【命題】マッチングされたペア内での相関② 連続値応答の場合
【命題】
マッチングされたペア内での相関② 連続値応答の場合
Correlation between Matched Pair Data for Continuous Value Response
先述の条件下において、ペア内の応答
導出法:全共分散の法則・全分散の法則を使用する方法
〔1〕ペア内の共分散
全共分散の法則より、
〔2〕応答値の分散
回帰式の分散を取ると、
〔3〕ペア内の相関係数
相関係数の定義式より、
参考文献
- ジョン・ラチン 著, 宮岡 悦良 監訳, 遠藤 輝, 黒沢 健, 下川 朝有, 寒水 孝司 訳. 医薬データのための統計解析. 共立出版, 2020, p.223-224, 258
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