ジョン・ラチン(2020)『医薬データのための統計解析』 問題2.13 解答例

公開日:

【2022年10月3週】 【A000】生物統計学 【A073】統計的仮説検定 【A092】ロジスティック回帰分析

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本稿は、ジョン・ラチン(2020)『医薬データのための統計解析』の「問題2.13」の自作解答例です。ロジスティック・モデルにもとづく超幾何尤度の導出に関する問題です。

なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。

  • スマートフォンやタブレット端末でご覧の際、数式が見切れている場合は、横にスクロールすることができます。
  • 曝露(発症)状況を表す右下の添え字は、「0」である場合(n0,π0 など)や「2」である場合(n2,π2 など)がありますが、どちらも「非曝露群(コントロール群)」を表しています。
  • 著作権の関係上、問題文は、掲載しておりません。上述の参考書をお持ちの方は、お手元にご用意してご覧ください。
  • この解答例は、筆者が自作したものであり、公式なものではありません。あくまでも参考としてご覧いただければ幸いです。

問題2.13.1:ロジットの逆変換

与えられたロジスティック・モデルを指数変換すると、 π11π1=eα+βπ21π2=eα これらを π1,π2 について解くと、 π1=eα+β(1π1)π1(1+eα+β)=eα+βπ1=eα+β1+eα+β 1π1=1+eα+βeα+β1+eα+β=11+eα+β π2=eα(1π2)π2(1+eα)=eαπ2=eα1+eα 1π2=1+eαeα1+eα=11+eα

問題2.13.2:ロジスティック回帰モデルにおける回帰係数の意味

対数の性質 logAB=logAlogB を用いて、対数オッズ比 logφ を求めると、 logπ11π1π21π2=logπ11π1logπ21π2=α+βα=β これを指数変換すると、 φ=eβ

問題2.13.3:ロジスティック回帰モデルにもとづく尤度①

これらの値を条件なし条件なし積二項尤度の式に代入すると、 L(π1,π2)=n1Ca(eα+β1+eα+β)a(11+eα+β)n1an2Cb(eα1+eα)b(11+eα)n2b=n1Ca(eα+β)a(11+eα+β)n1n2Cb(eα)b(11+eα)n2=n1Can2Cbeaα+aβeαb(1+eα+β)n1(1+eα)n2

問題2.13.4:ロジスティック回帰モデルにもとづく尤度②

b=m1a とすると、 L(π1,π2)=n1Can2Cm1aeaα+aβeαm1aα(1+eα+β)n1(1+eα)n2=n1Can2Cm1aeaβem1α(1+eα+β)n1(1+eα)n2 ここで、m1 を条件付けると、条件付き確率の定義より、 P(a|m1)=P(a,m1)P(m1)=P(a,m1)i=alauP(i,m1)=n1Can2Cm1aeαβi=alaun1Cin2Cm1ieiβ

問題2.13.5:ロジスティック回帰モデルにもとづく尤度③

φ=eβφa=eaβ より、 P(a,m1)=n1Can2Cm1aφai=alaun1Cin2Cm1iφi

参考文献

  • ジョン・ラチン 著, 宮岡 悦良 監訳, 遠藤 輝, 黒沢 健, 下川 朝有, 寒水 孝司 訳. 医薬データのための統計解析. 共立出版, 2020, p.86-87

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大学時代に読書の面白さに気づいて以来、読書や勉強を通じて、興味をもったことや新しいことを学ぶことが生きる原動力。そんな人間が、その時々に学んだことを備忘録兼人生の軌跡として記録しているブログです。

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