本稿は、発症オッズ比と曝露オッズ比の同等性、前向き仮説と後ろ向き仮説の同等性を証明しています。これらの関係は、ケース・コントロール研究の妥当性を保証する関係としてとても重要です。
なお、閲覧にあたっては、以下の点にご注意ください。
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- 曝露(発症)状況を表す右下の添え字は、「0」である場合(
など)や「2」である場合( など)がありますが、どちらも「非曝露群(コントロール群)」を表しています。
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【定理】発症オッズ比と曝露オッズ比の同等性
【定理】
発症オッズ比と曝露オッズ比の同等性
Prospective Odds Ratio is Equal to Retrospective Odds Ratio
マッチングなしのケース・コントロール研究で得られたデータをマッチングなしのコホート研究で得られたものであると仮定し、曝露群と非曝露群の発症確率をそれぞれ
証明:発症オッズ比と曝露オッズ比の同等性
全体の有病割合
曝露あり |
曝露なし | 合計 | |
---|---|---|---|
ケース群 |
|
|
|
コントロール群 |
|
|
|
合計 |
|
|
|
モデル上の数値から、曝露群の発症確率を表すと、「曝露された人のうち、ケース群(発症者)が占める割合」なので、
ベイズの定理
【定理】前向き仮説と後ろ向き仮説の同等性
【定理】
前向き仮説と後ろ向き仮説の同等性
Prospective Hypothesis is Equal to Retrospective Hypothesis
「前向き発症確率が等しい」という帰無仮説と「後ろ向き曝露確率が等しい」という帰無仮説は、同等である。
証明:前向き仮説と後ろ向き仮説の同等性
前向き発症確率が等しい
同様に、前向き発症確率が等しくない
参考文献
- ジョン・ラチン 著, 宮岡 悦良 監訳, 遠藤 輝, 黒沢 健, 下川 朝有, 寒水 孝司 訳. 医薬データのための統計解析. 共立出版, 2020, p.216-218
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