本稿では、①期待値の定義に沿った方法、②t分布の定義を用いる方法の2通りの方法で、t分布の期待値と分散を導出しています。①の方法は正確な計算力を要し、②の方法は知っていれば簡単ですが、カイ2乗分布の逆数の期待値などの算出ができなければならないので、いずれにしても骨のある問題です。
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【公式】t分布の期待値と分散
【公式】
t分布の期待値と分散
Expected Value and Variance of t-Distribution
導出法①:定義に沿った方法
(i)期待値
期待値の定義式
(ii)分散
2乗の期待値の定義式
導出法②:t分布の定義を用いる方法
標準正規分布と
(i)期待値
参考文献
- 野田 一雄, 宮岡 悦良 著. 入門・演習数理統計. 共立出版, 1990, p.154-155
- 稲垣 宣生 著. 数理統計学. 裳華房, 2003, p.91-92
- 黒木 学 著. 数理統計学:統計的推論の基礎. 共立出版, 2020, p.121
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