本稿では、分散の基本性質を証明しています。定数関数の分散、線形変換の分散、確率変数が互いに独立なときの加法性、分散の公式(2乗の期待値と期待値の2乗の差で算出できる)が含まれます。
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目次[非表示]
【定理】分散の基本性質
【定理】
分散の基本性質
Basic Properties of Variance
確率変数
(i)定数関数の分散
確率変数が互いに独立ならば、
証明:定数関数の分散
期待値の性質
証明:線形変換の分散
証明:確率変数が互いに独立なときの加法性
任意の自然数
(i)
(ii)
分散の定義式
したがって、数学的帰納法により、任意の自然数
【公式】分散の公式
【公式】
分散の公式
Variance Formula
確率変数
証明:分散の公式
分散の定義式を変形すると、
参考文献
- 小寺 平治 著. 数理統計:明解演習. 共立出版, 1986, p.29-30
- 野田 一雄, 宮岡 悦良 著. 入門・演習数理統計. 共立出版, 1990, p.74-76
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