本稿では、①定義に沿った方法、②モーメント母関数を用いる方法、③互いに独立に指数分布に従う確率変数の和と考える方法の3通りの方法で、ガンマ分布の期待値と分散を導出しています。①の方法は、ガンマ関数の性質を必要とするので、②・③の方法が簡単です。
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【公式】ガンマ分布の期待値・分散
【公式】
ガンマ分布の期待値・分散
Expected Value and Variance of Gamma Distribution
ガンマ分布
導出法①:定義に沿った方法
導出法②:モーメント母関数を用いる方法
(i)期待値
指数分布のモーメント母関数の公式より、
(ii)分散
モーメント母関数の2階微分を求めると、合成関数の微分法より、
導出法③:互いに独立に指数分布に従う確率変数の和と考える方法
ガンマ分布の確率変数
参考文献
- 野田 一雄, 宮岡 悦良 著. 入門・演習数理統計. 共立出版, 1990, p.137
- 稲垣 宣生 著. 数理統計学. 裳華房, 2003, p.44
- 黒木 学 著. 数理統計学:統計的推論の基礎. 共立出版, 2020, p.109
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