本稿では、①定義に沿った方法、②モーメント母関数を用いる方法の2通りの方法で、指数分布の期待値と分散を導出しています。①の方法は、部分積分法とロピタルの定理を必要とするので、数学の基礎的な力が問われます。
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【公式】指数分布の期待値・分散
【公式】
指数分布の期待値・分散
Expected Value and Variance of Exponential Distribution
指数分布
導出法①:定義に沿った方法
(i)期待値
期待値の定義式
(ii)分散
2乗の期待値の定義式
導出法②:モーメント母関数を用いる方法
(i)期待値
指数分布のモーメント母関数の公式より、
(ii)分散
モーメント母関数の2階微分を求めると、合成関数の微分法より、
参考文献
- 野田 一雄, 宮岡 悦良 著. 入門・演習数理統計. 共立出版, 1990, p.139
- 稲垣 宣生 著. 数理統計学. 裳華房, 2003, p.42
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