本稿では、①定義に沿った方法、②確率母関数を用いる方法、③モーメント母関数を用いる方法の3通りの方法で、離散型一様分布の期待値と分散を導出しています。実用上は①の方法が最も簡単ですが、②・③の方法の場合、他の確率分布とは少し変わった考え方をする必要があります。
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【公式】離散型一様分布の期待値と分散
【公式】
離散型一様分布の期待値と分散
Expected Value and Variance of Discrete Uniform Distribution
離散一様分布
導出法①:定義に沿った方法
導出法②:確率母関数を用いる方法
(i)期待値
確率母関数の定義式
(ii)分散
確率母関数の2階微分を求めると、
導出法③:モーメント母関数を用いる方法
(i)期待値
モーメント母関数の定義式
(ii)分散
モーメント母関数の2階微分を求めると、
参考文献
- 稲垣 宣生 著. 数理統計学. 裳華房, 2003, p.26
- 久保川 達也 著, 新井 仁之, 小林 俊行, 斎藤 毅, 吉田 朋広 編. 現代数理統計学の基礎. 共立出版, 2017, p.29-30, p.50 演習問題 問1
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