本稿では、確率漸化式を用いることでポアソン分布の最頻値を導出しています。離散型確率分布は、確率関数を微分するという概念がないため、確率漸化式を用いて、確率関数を最大化する確率変数の値を求めます。
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【定理】ポアソン分布の確率漸化式と最頻値
【定理】
ポアソン分布の確率漸化式と最頻値
Recurrence Relation and Mode of Poisson Distribution
確率変数
(i)
証明
確率関数の定義式を用いて、比を計算すると、
1のときは、
1よりも大きいときは、
(i)
参考文献
- 小寺 平治 著. 数理統計:明解演習. 共立出版, 1986, p.62 ゼミナール1.2
- 野田 一雄, 宮岡 悦良 著. 入門・演習数理統計. 共立出版, 1990, p.116 練習問題 ex3.3.6
- 黒木 学 著. 数理統計学:統計的推論の基礎. 共立出版, 2020, p.96 演習問題5.3
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