本稿では、二項分布の生存関数がベータ関数を、累積分布関数がF分布の確率密度関数を用いて表現できることを証明しています。実用上は、確率値を単純に足していく方が簡単ですが、二項分布とF分布の意外な関係性には、なかなかに興味深いものがあります。
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【定理】二項分布の累積分布関数と部分和
【定理】
二項分布の累積分布関数と部分和
Cumulative Distribution Function of Binomial Distribution
確率変数
「
累積分布関数は、自由度
証明:部分和
与式の右辺を
証明:累積分布関数
(i)
参考文献
- 小寺 平治 著. 数理統計:明解演習. 共立出版, 1986, p.103
- 野田 一雄, 宮岡 悦良 著. 入門・演習数理統計. 共立出版, 1990, p.248-249 章末問題 6.B.1
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