ド・モルガンの法則の証明

公開日:

【2023年3月1週】 【B000】数理統計学 【B010】確率と集合

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本稿では、ド・モルガンの法則を証明しています。

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【定理】ド・モルガンの法則

【定理】
ド・モルガンの法則
De Morgan's Laws

任意の集合 A1,A2,,An について、
(i) (A1A2An)C=A1CA2CAnCA1A2An=(A1CA2CAnC)C 記号を用いて表すと、 (i=1nAi)C=i=1nAiCi=1nAi=(i=1nAiC)C (ii) (A1A2An)C=A1CA2CAnCA1A2An=(A1CA2CAnC)C 記号を用いて表すと、 (i=1nAi)C=i=1nAiCi=1nAi=(i=1nAiC)C が成り立つ。 例えば、集合が2つの場合、集合 A,B について、 (AB)C=ACBC(AB)C=ACBC

証明

証明

(a-i)x(AB)C とすると、補集合の定義から xAB すなわち、xA にも B にも属さないので、 xAandxB ゆえに、 xACandxBC よって、 xACBC したがって、 (AB)CACBC

(a-ii)xACBC とすると、共通部分の定義から xACandxBC すなわち、xA にも B にも属さないので、 xAandxB よって、 xAB したがって、 ACBC(AB)C (a-i)(a-ii)より、 (AB)C=ACBC

(b)X,Y を任意の集合とすると、 (XY)C=XCYC このとき、両辺の補集合を取ると、 {(XY)C}C=(XCYC)C このとき、{(XY)C}C=XY なので、 XY=(XCYC)C ここで、X=AC,Y=BC とすると、XC=A,YC=B なので、 (AB)C=ACBC

参考文献

  • 小寺 平治 著. 数理統計:明解演習. 共立出版, 1986, p.2
  • 野田 一雄, 宮岡 悦良 著. 入門・演習数理統計. 共立出版, 1990, p.3

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大学時代に読書の面白さに気づいて以来、読書や勉強を通じて、興味をもったことや新しいことを学ぶことが生きる原動力。そんな人間が、その時々に学んだことを備忘録兼人生の軌跡として記録しているブログです。

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